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ポストと幽霊【1900.2.10 東京朝日】

山口で老婆が継子から虐待を受け、恨みを抱いて死んだ。その夜から近くのポストに老婆の幽霊が現れるようになったという。

▲ポストと幽霊 周防〔山口県〕山口の鰐石橋<わにいしばし>際に郵便切手売下をなす某なるものあり今年八十歳の継母<けいぼ>を虐待すること甚だしく継母は為<た>めに恨<うらみ>を呑んで死去せしが其夜<そのよ>より橋際のポストに老母の幽霊現はれ通行人も夜此処<こゝ>を通るものなしと幽霊も開化してポストより現はるゝに至る

東京朝日新聞 1900(明治33)年2月10日(土)3面 (「条風軽暖」より)

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