〔空き地に3日間石が降る〕【1875.3.6 東京日日】
東京・京橋の空き地に3日続けてどこからか石が降ってきて見物人が集まっている。
○京橋五郎兵衛町〔東京都中央区〕十五番地の鉄物屋の裏に百坪ばかりの明き地〔空き地〕ありしが、去る三日の夜から石が降り始まり、一昨日も昨日も何処からか石が飛んで来る。「イヤ天から降るに違ひなし」と人々、集りて押し合ひツヽ、取り巻て看詰め居ると申すことなり。併し〔しかし〕雪はまだ降<ふる>かも知れぬが、石の降<ふり>そうな堅い天気とも思はれず。何レ〔いずれ〕穿鑿して又記載しませう。火が降ツても鎗が降ツても、新聞紙は休みは致しません。
東京日日新聞 1875(明治8)年3月6日(土)1面
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