狐の祟【1900.6.27 東京朝日】
京都府庵我村の尋常小学校の校舎は狐の巣穴を埋めて建てたため、毎晩縁の下から狐火が出る。
▲狐の祟 丹波庵我村〔現・京都府福知山市〕尋常小学校は校舎新築の際、二つの狐穴を埋<うづ>めたるため、毎夜、校舎の椽下〔縁下〕より狐火、現はれ、農民等<ら>の之<これ>を怖<おそ>るゝもの、相伝へて「遂に大火あるべし」と唱へ、日夜、消防夫を校舎に詰切らしむ。
東京朝日新聞 1900(明治33)年6月27日(水) 〔「蚓壌蝸涎」より〕
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